こつぶライダー

オーロラの彼方へのこつぶライダーのレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
3.8
公開当時、父と映画館で鑑賞。

タイトルネームとポスタービジュアルからして心温まるホームドラマを想像していたら、SF要素を含むガッツリスリリングなサスペンスムービーだったのが衝撃だった。

今は亡き父と、成長した息子とが、無線機を通じ、時空を超えたやり取りをする夢のあるお話だが、当時10歳の少年だった私からすると、一緒にスクリーンを眺めていた隣にいる父が亡くなってしまったら……という恐怖感にさいなまれた。

それは、はじめの切なさからではなく、ドラマが進むに連れて観客を不安にさせていく事件の恐怖感からだったんだと思う。

無事にハッピーエンドを迎えたから良かったものの、これが違う終わり方だったら、トラウマだったなぁ。

しばらく作品を観れなかったんだけど、成人してから観ると、この作品を客観的に楽しむことが出来た。


そんな思い出もある作品。


今では私も父親となり、どちらかというと父親側の気持ちに近くなった。

今観るとどんな感想を抱くのだろうか?


SF的な面では色々と説明不足は感じたものの、そこをファンタジーと割り切れたら十分楽しめる内容です。
最近では少なくなった、勢いで切り抜けるタイプのドラマだった。
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