オーウェン

アリスのレストランのオーウェンのレビュー・感想・評価

アリスのレストラン(1969年製作の映画)
4.0
この映画「アリスのレストラン」は、アメリカのフォーク・シンガーの元祖であるウディ・ガスリーの息子で、現代の吟遊詩人と言われたアーロ・ガスリーが、実名で登場し、自身の同名のヒット曲とともに、自らの青春とその彷徨を演じていくという、ホロ苦いヒューマン・ドラマであり、ニューシネマの傑作だと思う。

ヴェトナム反戦で揺れる1960年代後半のラブ&ピースなヒッピー・カルチャーを、「俺たちに明日はない」のアーサー・ペン監督が描いた作品。

ヒッピーのアーロは、大学をドロップアウトすると、レストランを経営する友人アリスを訪ね、仲間とともに廃屋の教会に住み、おんぼろギターを抱えた日々を過ごしていた。

だがある日、彼のもとに徴兵検査の通知が届き、彼はなんとか逃れようとするのだった。

しかし、そんな楽しい日々も長くは続かず、麻薬中毒の仲間が、バイクを暴走させて死ぬという不幸な事件が起こり、アーロとその仲間たちは、最後のパーティを思い出に面々散っていくのだった---------。
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