鑑賞後に笑顔になれる映画だった。
フォレスト・ガンプが自らの人生を1人語りで振り返るものだが、全く飽きを感じさせなかった。むしろ引き込まれた。
フォレストは、非常にひたむきで真っ直ぐな人物だった。
だからこそ周囲を動かし、社会的成功を得たのだと思う(ただ、フォレスト本人は地位やお金には無頓着だが)。
その一方で、ひたむきさが時には誰かを傷つけることもある。
フォレストはその人のために行動したにも関わらず、周囲からは「運命を変えられた」と非難される。
しかし彼らも、次第にフォレストに感化され、自分の人生を肯定できるようになる。
観ていて心が温まると同時に、私自身もフォレストの人柄に惚れ込んでいた。
所々に挟み込まれたユーモアも、見所のひとつだと思う。
エルヴィス・プレスリーやジョン・レノン、ウォーターゲート事件やアップル、スマイリーなど。
フォレストは気づいていないが、鑑賞者側はその凄さに驚嘆するのではないだろうか。