「人生はチョコレート箱みたいだ」
フォレストにとってはKKKは白いシーツを被った変な集団だし、ジェニーの父親の虐待は溺愛ゆえの愛撫だと思っている。
「"テキサス"と呼ばれてる彼は何州出身かな？」
「小隊長がどこかのフルーツ会社に投資してくれて、一生食うに困らなくなった（アップルコンピュータ）」
意外とコメディタッチに描かれていて面白かった。
一方でジェニーは幼い頃から賢く、フォレストのことをアシストしていたが、歌手になりたいという夢を叶えるために、ストリッパーをやり、麻薬をやり、どんどん落ちぶれていく。
それを一途に信じ続けるフォレストの姿を見ていると、知恵のない彼がこの世で最も美しい存在なんじゃないか？という気がしてくる。
そういえば、アダムとイヴは知恵の実を食べて堕落してしまった。
一番感情移入してしまったのはダン小隊長。
ベトナムの前線で両足を失い、本当なら名誉の戦死をしたかったが、フォレストに命を救われた。
そのままアメリカに帰国したが、就職できずに国からの支給金で浮浪者のような暮らしをしている。
フォレストと再会し、皮肉を言ったが、同時に彼は自分の命を救った人間でもあった。
娼婦がフォレストをバカにした時、「彼をバカにするな！」と激怒した姿には何か神聖なものを感じた。
