このレビューはネタバレを含みます
だいぶ前にNHKBSで放送されたものを視聴
トムハンクスの語りで物語が進むので原作モノかと思ったらやはりそうだった
トムハンクスの語り口調が全ての作品なので字幕で観る事を推奨
異様にバイタリティの高い精神障害者(IQ80)がバイタリティの高さだけで大学進学、大学アメフトの代表チーム、入隊、ベトナム戦争、卓球代表選手、エビ漁船船長と突き進んで行くお話
あまりに物事がとんとん拍子に進んでいくので全部フォレストの妄想なのではないかと思いながら途中まで見てた
精神障害のある人はちょっとしたお世辞でも真に受けてその道に突き進んでしまう傾向があるから下手にお世辞は言わないほうがいいと聞いたことがあるけど本当だったんだな
幼馴染ジェニーとの対比構造で物語が進む
彼女が享楽的なヒッピーとして生きる一方フォレストは軍人としてアメリカという国の抱える矛盾に触れるけどそのことに対して無自覚というか無垢で、ジェニーはおそらくそこに耐えられなかったのだと思う
アメリカンニューシネマではないけど、この時代のアメリカを生きてないと理解できない部分も多いと思う
上官役の人が誰かに似てるなと思ったらCSIの人だった
ハリウッドでは障害者とヤク中を完璧に演じてこそ一人前みたいな風潮がかつてあって(今もあるかもしれないけど)意味もなく精神障害者を演じるシーンが挟まれたりしている作品をよく見かけるけど(多分役者が演じさせてほしいと脚本に捩じ込んだシーンなのだろうけど)、精神障害者を食い物にしているようでとても不愉快
でもこの作品はトムハンクスが真剣に演じていることが伝わってくるので不快感はなかった
