再々。
ただそこにあるということの物語。
「今」という時間だけを生きているフォレスト(と母)と時間の世界に生きる人々との第9地区感。
世界に生きているジェニーがフォレストを選ばないのは当然のように思える。
「一期一会」がタイトルについてしまったのは蛇足にみえる。そこに意味を感じようとするのは、過去と未来を生きている世界の人だけではないのだろうか。
一歩一歩進んでいく美しくシンプルな姿勢の果て、並んでテレビを眺めるかしいだ首に「やっとここにたどり着いた」安堵のような充足感を感じてしまったのだけど、それはやはり外側からの視点なのだろうと思う。