NAOKI

フォレスト・ガンプ/一期一会のNAOKIのレビュー・感想・評価

3.5
まだ10代だった頃のおれ…
ベルトにOLさんのお弁当箱ぐらいの大きさのウォークマン付けて…それこそRCの「ステップ!」を聴きながら映画館に隣接するデパートの売り場を軽やかにステップしていた😁映画が始まるまでの時間を普段あまり来ることもないデパートで暇潰し…

催し物広場みたいな場所の横を通りすぎようとした時、一枚の絵が目に飛び込んできた。
その広場にはたくさんの絵が貼り出してあったのだ。

その絵は…画用紙を対角線で斜めに割って左上の三角形は明るいオレンジ色…右下の三角形は明るいブルーで塗りわけられていた。
「なんだこれ?国旗かなんかかな?」
とにかく鮮やかなオレンジとブルーが補色関係にあって目がチカチカする感じ、絵なのに何かネオンサインのようにペカペカ点滅するように見えて、おれの目に飛び込んできたのだった。

近くでよく見るとそのタッチからオレンジ色とブルーはクレヨンでグルグル塗られたのがわかる…ところどころはみ出したり、完全に塗りつぶされてなく白地の隙間も見えるが、とにかく執拗に熱心に延々とグルグル、グルグル塗られたのがわかる…
「なんだろう?」
おれは一歩下がってそのペカペカする不思議な絵を眺めていた。

「フォレスト・ガンプ/一期一会」
おれの回りはこの映画を大好きな人と大嫌いな人に真っ二つだ😁💦
好きな理由もよくわかる…この映画を象徴するチョコレート箱の話のように見ていて楽しい…知的障害者を演じるトム・ハンクスの演技がとてもキュートでその出来すぎ人生に心持っていかれて元気をもらえるからだ😁💦

一方でスゴく良くできてるだけに何か偽善の臭いがプンプンするぜという感想もよく聞く💦
これはアメリカの良いところだけをアメリカの良いところしか描く気がない監督が撮っているから仕方がないっちゃ仕方がない😁💦

おれの友達が言ってた…
「偽善もばれないまま墓まで持ってったらそれはもう「善」じゃね?」

ややこしい事情はこの際考えずにこの映画を素直に受け止めて自分の人生を改めて考えてみるのが正解なのかもしれない…

おれはガンプがリンゴ農園に投資して順調だぁって喜んでいるのが、実はアップル社ってネタが好きです😁💦


そのペカペカ光る絵をしばらく眺めていた10代のおれはその催し物会場を見回した。天井から垂れ幕が下がっていて、近くの障害者施設の子供たちが描いた絵が展示されていることを知る。

その絵の下に小さな紙が貼られていることに気づいて顔を近づけると…
おそらくこの絵を描いた障害者の子の直筆だろう…たどたどしい字でその子の名前と、その絵のタイトルが小さく書いてあった。

「うれしさ」
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