このレビューはネタバレを含みます
デニーロandストリープの演技モンスターによるプラトニックな不倫メロドラマ。二人はこの時点ですでに互い二つのオスカーを手にしていた。
両者ともに極上の演技合戦はもちろんだが、やはりメリル・ストリープの繊細で清潔な美しさが目を引く。
互いのパートナーへのクリスマスプレゼントを取り違えることによる出会いや舞台装置としての列車の使い方など上品かつスマート。電車は二人の関係をつなぐ一方で、二人を阻む装置にもなる。
デニーロの友人役としてハーヴェイ・カイテルも登場し、いろいろと恋愛指南してくれるが、絵面がどう見ても人殺しか麻薬売買の相談にしか見えないんだが…笑
冒頭で二人が何度もすれ違うことで、観客に「運命」を感じさせるつくり。隣り合った公衆電話での会話が成立してしまっているアンジャッシュのコントのようなシーン、ホットドッグ（めちゃうまそう）を使った場面のつなぎも洒落が利いている。
