雨宮はな

恋におちての雨宮はなのレビュー・感想・評価

恋におちて(1984年製作の映画)
2.0
メリルがヒロインで同じ不倫モノなら、私は『マディソン郡の橋』の方が断然好き。
2人がいわゆる“花束”を用意し終えたところで物語が終わる。

こちらは明らかに傷ついた人たちが出てくる分、いい気分になれない。
しかも、モリ―の夫もフランクの妻も、一度は弁解の余地を与えてくれているのに、10代かと思うような自制心のなさに呆れた。

同じタイトルで小林明子のシングル曲があるけど、わざわざ「恋におちる」という表現をしたがるのは不倫脳の表れなのか。
ラリった状態で不倫をあくまで不可避なものとして表現することに共感も賛同もできなかった。

メリルとデ・ニーロという素晴らしい俳優を起用していながら、まったくうっとりも応援もできず、非常に残念な106分だった。
雨宮はな

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