80年のジーナ・ローランズ主演同名作品を、『十二人の怒れる男』のシドニー・ルメットがシャロン・ストーンを主演にリメイク。
恋人でマフィア幹部のケビン(ジェレミー・ノーサム)の身代わりで刑期を終え、出所したグロリア(シャロン・ストーン)はその足で彼らの元に向かう。
一度も面会に来てすらくれなかった恋人に憤り、怒鳴り散らすもどうにもならず、グロリアは彼の部下から拳銃を奪い、そこにいた少年を使って彼らから金を巻き上げて逃げる。
その少年、ニッキー(ジーン・ルーク・フィゲロア)は会計士の息子だが、父親が横領したことで、彼以外を殺され、始末する為に捕まってしまった。
それを知ったグロリアは、何とかニッキーにそれを隠して行動を共にするうち、二人の間には親子のような絆が生まれていく。
というお話。
オリジナルが先に観たかったのだけど、こちらが放送していたので録画鑑賞。
シャロン・ストーンといえば、やはりセックスシンボルとしての印象が強い。
なので、本作はそれを払拭したかったのかな、という感じ。
でも役柄から考えると、ちょっと美しすぎた気も。
個人的には、グロリアがガンガン戦う女なのかと思ってたら、割と普通で、どちらかと言えば逃げ惑う役柄。
普通と言っても、マフィアの幹部の女だし、ボスとも関係があったような描写もあるから、随分肝の座ったいい女だったと思うけども。
ストーリー自体は悪くないのだけど、振り切れない感じがイマイチ盛り上がりに欠けるんだよね。
脚本が悪いのか、編集が悪いのか。
ラストが意外にハートフルな仕上がりなのは驚き。
他の人が言うように、『LEON』と似た印象を受けるのだけど、オリジナルが元ネタとかなのかな。
記録 : 2021年65本目。