まーしー

グロリアのまーしーのレビュー・感想・評価

グロリア(1999年製作の映画)
3.0
主人公は、マフィアの恋人・グロリア(シャロン・ストーン)。恋人の身代わりとなって収監され身の女性。
出所後にマフィアの元に戻るも、彼らは組織を裏切った会計士の一家を殺害する——。
唯一生き残った少年とグロリアがマフィアから逃げる様子を描いた、ハードボイルド・ムービー。

女性版『レオン』といったところか。
序盤、マフィアが裏切り者の家に押しかけるシーンや、主人公が子どもと行動を供にする展開など、同作と重なる部分は多い。
ただ、『レオン』ほど、主人公と子どもの絆を感じないし、アクションにも迫力を欠く。
追うマフィアと逃げるグロリアたちの追跡劇・逃亡劇は場所が変わるだけで、それ以上のスリルを感じない。

以上のように、ストーリーに目新しさはなかったが、90年代のハリウッドのセックスシンボルだったシャロン・ストーンが放つ色気はさすがの一言。
胸を強調した服や美脚が見えるショートパンツなど、演技よりも衣装に目が行く。
本人としては新境地の開拓をめざした役回りだったと思われるが、結局のところ、『氷の微笑』や『硝子の塔』などと同様、「孤独な美貌の持ち主」に変わりはなかった。

マフィアに追われる孤独な美女と、家族を失った少年。
身寄りのない二人が最後に選んだ道は——。
興味のある方はぜひ。