いなだ

リラの門のいなだのネタバレレビュー・内容・結末

リラの門(1957年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

悲しきかな、人生!
ちゃらんぽらんだけど乾いた絶望に支配されて日々を送ってるジュジュが、友人の“芸術家”の家の地下室に逃亡した犯人を匿う話。匿ってもらってるのにやたらと態度がデカく、改心なんて全くしない犯人に対して、怒ることなくせっせと手伝うジュジュ。何の義理があって助けるんだ?と疑問に思って観てたが、明日首を吊ると言いながら毎日生きのびている彼は、何も期待していないんだろうな。しかしラスト。親切に対して見返りを求めないと思っていても、まさかあんな形で返ってくるとは。
どうしようもない人生を生きていくために必要なもの、音楽と酒。

窓越しに見える子どもたちの遊びと、事件の説明がリンクしてるシーンが良い。
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