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リラの門のkyokoのレビュー・感想・評価

リラの門(1957年製作の映画)
4.3
何このプチイリュージョンな始まりかた、もう楽しいじゃないか。マリアちゃんのベリーショートが身悶えるほどかわいい。
芸術家(結局名前わかんない)はワインさえあれば生きていけるって歌いながら金がない親友にそっと酒を譲り、子猫は安全地帯に鼻を埋めて即寝。バビエルごっこというセンス抜群な遊びを作り出す子どもたちにまとわりつかれてるジュジュは悪人のわけがないし、酒屋のアニキは妹にも常連客にも心を配ってる。
要はみんな優しい。
闖入者ピエール・バビエルだけが善人か悪人かはっきりしない。

こんなに楽しくてかわいいのにお人好しがバカを見る話だったら悲しすぎる。
ジュジュには幸せになってほしいなあ。
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