鳩摩羅什

ゴジラの鳩摩羅什のレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
3.5
初代ゴジラを初めて観た。
昭和29年に公開のこの映画は何であったか。ゴジラとは何なのか。そんな疑問から本作を観た。
この映画は戦争映画であった。また、水爆実験への抗議というメッセージが込められていた。
水爆実験により覚醒したゴジラは放射能を帯びていた。ゴジラに襲われた街は壊滅し、死人が出た。その光景は戦争そのものだった。
ゴジラを殺すために芹沢博士は秘密に進めていた研究の成果を使うことを決意する。その秘密兵器でゴジラを殺すことに成功はするが芹沢博士はゴジラとともに海で死ぬ。それは特攻隊の姿であった。
原爆の発明の後は水爆の発明。水爆が広まればさらに強力な兵器を作るのか。平和とは兵器のバランスと人命の犠牲の上にしか成り立たないのか。
そんなメッセージを投げかけたのがこのゴジラという映画ではなかったか。
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