幌舞さば緒

ゴジラの幌舞さば緒のネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ(1954年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

河童伝説のように昔からの言い伝えでゴジラ伝説があり、水爆の影響でゴジラが戦後の日本に現れちゃうっていう設定が面白い。ゴジラ、本当にいたのかよ的な。人間が人間の手で作り上げた戦争という地獄の後に訪れるゴジラ地獄…。そして何と言ってもオキシジェンデストロイヤー。東京湾の海中を一瞬にして死の墓場と化すことができ、ゴジラ完全抹殺に成功する化学兵器、オキシジェンデストロイヤー。パワーワードすぎる。口に出して読みたい造語。

マイベストゴジラ映画

ゴジラ / 1954
口に出して読みたい造語、オキシジェン・デストロイヤー。山根&芹沢、ゴジラシリーズで唯一名前を覚えてる登場人物2人。

ゴジラ × メカゴジラ / 2002
アブソリュート・ゼロの演出が最高。敵討ちで仕留めるのではなく追い払う。山根博士もきっと喜んでくれるに違いない。

ゴジラ VS デストロイア / 1995
オキシジェン・デストロイヤー。デストロイアかっこいい。メルトダウンスリラー。

シン・ゴジラ / 2016
事件は会議室で起きてるんじゃない。ゴジラ映画復活企画に集結されたゴジラおじさんたちの熱演、石原さんのキャラ立ちしすぎな役も見どころ。

ゴジラ-1.0 / 2023
銀座パニック。浜辺さん。


台詞メモ

「ゴジラ?」「恐ろしくでけえ怪物でしてね、海の奥に行きだすと今度は陸に上がって来て人間までも食うそうだ。昔は長く時化の続く時には若い娘っ子を生贄にして沖へ流したもんだ」

「現地の調査もせずに見解を申し述べることはいささか熟視たるものを感ずるのですが、ご承知のとおり、ヒマラヤの山中にはまだ、謎の解けない雪男の足跡と言われるものが発見されており、まして閉ざされた地球のポペットと言われる深い海の底にはどんな秘密が潜んでいるか想像もつかないのであります。これは地球捜査団を編成して調査をする必要があると存じます」

「えみこ!ごらん、トリオバイトだ。今は絶滅したと信じられている三葉虫だ」「先生、直接手を触れない方がいいです」「先生、一体それは何です?」「これはね君、大変な物なんだよ」

「仮にこれを大戸島の伝説に従ってゴジラ、ゴジラと保証します。これは我々が大戸島で遭遇したゴジラの頭部でありますが、これから見てもほぼ50メートルくらいの大きさの動物であるということが推定されます。それがどうして今回、我が国の近海に現れたか。その件でありますが、おそらく海底の洞窟にでも潜んでいて、彼らだけの生存を全うして今日まで生きながらえておった。それが、度重なる水爆実験によって彼らの生活環境を完全に破壊され、もっと砕いて言えば、あの水爆の被害を受けたために安住の地を追い出されたと見られるのであります」

「やーね、原子マグロだ、放射能雨だ。そのうえ今度はゴジラときたわ。東京まで回り込んで来たらどうなるの?」「まず真っ先に君なんか狙われる口だね」「やなこった。せっかく長崎の原爆から命拾いしてきた大切な身体なんだもの」「そろそろ疎開先でもお探しするかな」「私にもどっか探しといてよ」「あーあまた疎開か。全く嫌だなあ」

「山根博士、率直に申し上げます。いかにしたらゴジラの生命を絶つことができるか。その対策を考えたいんです」「それは無理です。水爆の洗礼を受けながらも、尚且つ生命を保っているゴジラを何をもって抹殺しようと言うのですか。そんなことよりも、まずあの不思議な生命力を研究することこそ第一の急務です」

「ゴジラを殺すことばかり考えて、なぜ物理衛生学の立場から研究しようとしないんだ。このまたとない機会を」「先生、僕は反対です」「緒方君、私は気まぐれに言ってるのではないよ。あのゴジラは世界中の学者が誰一人として見ていない。日本だけに現れた貴重な研究対象だ」「しかし先生、だからと言ってあの凶暴な怪物をあのまま放っておくわけにはいきません。ゴジラこそ我々日本人の上に今もなお覆いかぶさっている水爆そのものではありませんか?」「その水爆の放射能を受けながら尚且つ生きている生命の秘密をなぜ解こうとはしないんだ。君までがゴジラを抹殺しようと言うのか。帰りたまえ」

「もう、お父ちゃまのそばにいくのよ。ね、もうすぐ、もうすぐ、お父ちゃまのところへ行くのよ」

「信じられません、全く信じられません。しかも、その信じられない事件が今、我々の眼前において展開されているのであります。今やゴジラの通過した跡は炎の海と化し、見渡せば銀座から新橋、田町、芝浦方面は全くの火の海です。只今ゴジラは移動を開始致しました。テレビをご覧の皆様、これは劇でも映画でもありません。現実の軌跡、世紀の怪事件です。我々の世界は一瞬のうちに200万年の昔に引き戻されたのでありましょうか」

「こちらは実況放送班であります。ゴジラは只今この放送を送っておりますテレビ塔に向かって進んでまいりました。我々の命もどうなるか。ますます近づいてまいりました。いよいよ最後です。物凄い力です。いよいよ最後、さようなら皆さん。さようなら!」

「もしも一旦このオキシジェンデストロイヤーを使ったら最後。世界の犠牲者たちが黙って見ているはずがないんだ。必ず、これを武器として使用するに決まっている。原爆対原爆、水爆対水爆、その上さらにこの新しい恐怖の武器を人類の上に加えることは科学者として…いや、一個の人間として許すわけにはいかない」

「人間というのは弱いもんで書類を焼いたとしても俺の頭の中には残っている。俺が死なない限り、どんなことで再び使用する立場に追い込まれないと誰が断言できる。ああ!こんな物さえ作らなきゃ!」

「緒方、大成功だ。幸福に暮らせよ!さよなら、さよならー!」

「あのゴジラが最後の1匹だとは思えない。もし、水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界の何処かに現れてくるかもしれない」
幌舞さば緒

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