記念すべきゴジラ第1作目。70年前のモンスター映画だが作り込みがとても良く今見てもゴジラの恐ろしさが十分に伝わってくる。いや、それほど昔だからこそ作り込みが良いのかもしれない。ゴジラが登場するまでの不吉な演出やいざ登場した時の絶望感、それと同時に迫られる芹沢博士のオキシジェンデストロイヤー使用の是非の決断とそれに至るまでの苦悩と葛藤など見どころが言い表せないほどにあるのだ。これはおそらく終戦からわずか9年、戦争の恐ろしさを直に経験した人達が反核をテーマに製作したからこその深みなのかもしれない。ゴジラ映画として、また歴史的な資料としても見る価値のある本作、私この作品を心からお勧めいたします。
