Eyesworth

ゴジラのEyesworthのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
4.7
【水爆への警鐘】

本多猪四郎監督のゴジラシリーズの記念碑的一作目

〈あらすじ〉
19XX年。南太平洋で行なわれた核実験によって、ジュラ紀の肉食恐竜が甦る。ゴジラと名付けられたその怪物は、大戸島を襲った後に東京へと歩を進めていく。帝都が放射能をまき散らすゴジラの驚異に晒される中、防衛軍に朗報がもたらされる。それは、若き天才科学者・芹沢の発明したオキシジェン・デストロイヤーという核を凌ぐ超兵器の存在だった…。

〈所感〉
GODIVAGODIVAGODIVAの仲間たち。
アマプラでゴジラシリーズが一挙配信されていたため鑑賞。世間の熱気に抗い、最初は1954年の初代をまず見たい!と思いこのタイミングでゴジラシリーズを初めて履修。やっとこれで始まった。芹沢博士、オキシジェンデストロイヤーという唯一無二の危険な兵器を扱う上で正しい信念を持っていてかっこいい。ブラックジャックみたい。ゴジラは自然=神の代替として地上に現前し、水爆という行き過ぎた兵器に対して、そしてそれを使う人類に対して警鐘を鳴らす役目を担っているようだ。怪物ではあるが、陳腐な悪ではない。それがGODZILLAという絶対神の威信を高めている。70年前の作品とは思えない素晴らしい特撮技術に感服。やはり日本ってすごい。次はシン・ゴジラかマイナス1.0か?
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