【これは紛れも無く戦争映画だ】
1933年キングコングを鑑賞した円谷は衝撃に打ち震えていた。こいつはとんでもない特撮技術だ。
この作品を超える特撮映画を創りたい。
その想いが後に特撮怪獣シリーズである
ゴジラへと繋がる。
そしてその産声から60年たった今も日本はもちろんハリウッドでもいくつかのゴジラが作成された。
スティーブン・スピルバーグをはじめジョージ・ルーカス、ティム・バートン等様々な監督がゴジラに魅了されて影響を受け自分の作品にゴジラの魂を繋げた。
CGや特撮技術は格段に跳ね上がった。
今から見ると初代ゴジラの特撮技術はちっぽけだ。
なのになぜここまで人々を惹きつけるのか?
それはその時代の円谷の特撮への想いや戦争の傷跡残る出演者や製作者たちの原爆や戦争そして環境破壊への恐怖が詰まっているからだ。
これは紛れも無く戦争映画だ。
無差別に国会議事堂も老若男女関係なく踏み潰し破壊していく脅威。そこに悲痛な叫びと絶望が重なる。
戦争を体験した彼らは何度も絶望したのだろう。
それでも諦めなかった。
その絶望の中を這い上がろうとした。
じわりじわり近づくその絶望に立ち向かった。
そんな戦後の日本人の想いが今もなお共感しゴジラを繋げる役割を持つのだろう。
さて庵野監督が繋げる「シン・ゴジラ」がどのような作品になっているのか期待は高まるばかり!今週末行ってきます!
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