原題『ゴジラ』 (1954)
監督 : 本多猪四郎
脚本 : 村田武雄、本多猪四郎
撮影 : 玉井正夫
編集 : 平泰陳
音楽 : 伊福部昭
出演 : 志村喬、宝田明、河内桃子、平田昭彦、他
海底の洞窟に潜んでいたジュラ紀の怪獣「ゴジラ」がたび重なる水爆実験で安住の地を追われ、東京に上陸して破壊の限りを尽くす、日本が誇る「ゴジラ」の第1作目であり、特撮怪獣映画の名作。
ビキニ環礁での核実験と第五福竜丸、第十三光栄丸の被爆事件が社会問題となっていた 1954年に製作され、反核や文明批判をテーマとした、真正面から戦争、核兵器の怖ろしさ、愚かさを訴える濃密な人間ドラマ、「東京大空襲」を「ゴジラ」という"荒ぶる神"(フィクションの形を借りて)で再現したフィクション映画の傑作。
「この映画で私の狙う真実は、水爆下の恐怖に戦く現代人の心理的デフォルマシオンである。破壊の恐怖と絶望がフィクションの中から心に迫り、一つの反省を与えることができれば幸いに思う」
- 本多猪四郎 -
