皆さんゴジラシリーズ見たことありますか？最近だと２０１６年に公開された『シン・ゴジラ』が日本中で話題となりましたね。また、渡辺謙さんも出ているハリウッド版ゴジラも続編も含め人気を集めましたね。ところで、皆さんは、一番最初に作られたゴジラの作品をっ知っていますか？なんと初代ゴジラは今から半世紀以上も前の１９５４につくられたのです。その頃はまだ、CG・やVFXなどの技術はなく、すべてセットなどはアマチュア模型で作られていました。この作品は世界中の映画通たちから今も愛されています。
この映画はただの、アニマルパニック映画ではありません。この映画には「水爆実験で目覚めた巨大生物」というコンセプトがある通り反戦・反核などをテーマとして打ち出しています。１９４５年に日本が第二次世界大戦で敗戦し、その後とてつもないスピードで経済を成長させ他国からも認められ始めた時期に制作されたということもあり、この作品は、たくさんの当時の日本人の心を揺さぶったことでしょう。最後も決してハッピーエンドとは言えない結末を迎えるのもリアルで魅力的です。
もちろん今のハリウッド映画や『シン・ゴジラ』と比べると、音響も町の破壊描写も迫力・リアリティにおいて劣っているし、ゴジラの姿も小さくかわいくも見えてしまう。しかし、役者たちの演技やアマチュア模型の家や店を堂々とぶっ壊すシーンを観ると、当時の人たちの「すごい映画作ってやる！」という根性がすごく伝わってきます。ストーリーは中だるみなどもせず、白黒映画だが退屈に思ったり飽きたりは全くしませんでした。政治家たちが真剣に話し合ったりするシーンも非常にわかりやすく、そのあたりはむしろ『シン・ゴジラ』よりも良かったです。
