Renkon

ある殺し屋のRenkonのレビュー・感想・評価

ある殺し屋(1967年製作の映画)
3.5
2丁拳銃を真紅の巻物から出したときのタイトルバックが、最高にクールでカッコいい!

和製フィルムノワールの傑作。
依頼を確実に遂行する凄腕の殺し屋塩沢を演じるのは、37歳の若さでこの世を去った市川雷蔵。
冷静沈着、隙を全く見せない塩沢が愛用する武器は一本の針。
殺しの依頼を受けた塩沢は、ボディーガードに囲まれる組長でも首筋にブスリと針を刺し、難なく任務を遂行してしまうのだ。

前田(成田三樹夫)にかけた「色と仕事のケジメのつかねえ男はゴメンだな」というセリフがとても印象的だった。
そして、その言葉をそっくりそのまま圭子(野川由美子)に放つ前田の小兵っぷりがこれまた堪らない。

82分、過去と現在が行き来するシークエンスで構成され、とても綺麗に収まった内容でした。
ちなみに若かりし小林幸子も出演しています。
Renkon

Renkon