カリスマのかのレビュー・感想・評価

立てこもり事件の犯人と人質のどちらもを守ろうとした結果どちらも救えなかった刑事が、とある島の一本の木「カリスマ」を巡る不可思議な事態に当事者として巻き込まれていく寓喩的な物語

大筋から細部までメタファー盛りだくさんで表面だけ掬うと頓珍漢で意味不明にも思えるが、これはシーンの意図を深く汲み取ろうとせずに常に不安が付き纏う独特の世界を楽しむのが正解な気もする

これまでに見た黒沢清作品の中では断トツに面白かったけど、相変わらず抽象的で難解なストーリーは人をかなり選びそう