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カリスマのHのネタバレレビュー・内容・結末

カリスマ(1999年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

当時観た振りに再見。その時はなんだこれは?でもなんか暇せず面白いし雰囲気がずっと変だから、なんだか好みの映画!て記憶だった。久しぶりに見直すと、難解な作品の印象はまあ変わらずも、作られたのは1999年だけど、今の時代のキャンセルカルチャーと照らし合わせると見事に分かりやすい。周りをダメにする木(カリスマ)、周りは(民衆と意識高い系の人ら)こぞってその木を壊そうとする。役所広司も図らずも加害者になってしまった人で、自分もこの木と一緒だ!と言う。それでもなんとか生きようとしてるんだ、と。黒沢清の先見の明、赦しを問う神視点の優しさ。あと、必ず暴力を描く黒沢清。
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