Stroszek

カリスマのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

カリスマ(1999年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

1999年。「あんたがカリスマだ」という池内博之の台詞、やはり役所広司は黒沢映画の預言者役なんだな、と思った。

[鑑賞メーターから転載]

1999年日本。『2001年 宇宙の旅』におけるリゲティのような不穏な音楽とコミカルなシーンにおける軽妙な音楽の対比が耳に残る。「バスがなかったんで…」という理由で枯木の山に取り残された刑事と、カリスマという「災厄をもたらす」一本の木を巡って展開する物語。廃墟ホテルにチェックイン、「最高だね、最高のキノコだね」といった奇妙に定型文めいた台詞、木を切るがごとき動作で行われる撲殺、誰一人として信用できない登場人物。枯山と同系色のコートを着て野山を駆け巡る「カリスマ」役所広司最高。「この世の法則を回復せよ」。
Stroszek

Stroszek