大盛り

冷飯とおさんとちゃんの大盛りのレビュー・感想・評価

冷飯とおさんとちゃん(1965年製作の映画)
5.0
「見初めちゃったんです!」
って、かわいい(笑)!!!!!

爽やかで素直。でも年相応に皮肉な面もあって愛嬌のあるお人柄の大四郎。
彼の冷飯の先輩が花澤徳衛って嬉しかった!

「あ、栗まんじゅうわすれてた!」
みたいなところは、まんじゅうの事すごい気になってたから、セリフになってて面白かったのと言ってくれてすっきりした!(笑)

「冷飯そのものだ」
は、最高(笑)

そして、このラスト!
なんてかわいい二人!本当に最高!!

『おさん』は、『冷飯』とはうってかわって影のある内容。
おさんが登場するときはおさん以外すべてグレースケールで、映像の印象からも おさんのことをあれこれ勘ぐってしまう(笑)
最初の方はまだ、はつらつとした『冷飯』を観た印象が頭に残ってるから、なかなかおさんの世界についていけないけど、徐々に追い付けた。

辰造はきっとそうなると思った(笑)
そして、もう立ち直れなさそうな作次は大坂志郎!

最初、かなり厄介な話だなって思ったけど、参太が「所帯持ちだ」と言っては、「そうは見えない」と返されるのが、ひっかかった。
おさんの妙な癖で複雑に見えるけど、実はみんなふわふわしてるだけなんじゃないかなって(笑)
参太はなんやかんや、やり直してもいいかなという気持ちで帰ってくるし、作次はそもそも自分の家族を置いておさんにはしるなんて、迂闊。
その次の男はきっと愛する気持ちが傷ついたんじゃなくて、プライドが傷ついたんだろうな……と(笑)

『ちゃん』の酔っぱらいっぷりはすごい!(笑)
陽気な酔っ払いのど真ん中!!なんか好き(笑)
そして、うちのじいちゃんを思い出した(笑)
酔っぱらって夜中帰ってくると、ご近所の戸を叩いて「起きてる~?もう寝ちゃったの?」って聞きながら帰ってきてたらしい!

子供たちが「ちゃんと一緒に、この家を出る!」って言ってるのが、素敵だなかわいいなと思いつつも、それじゃあ普通にお引越し!とかくだらないこと思ってしまった(笑)

職人としてまっすぐすぎたり、酒が好きすぎてどうにもあぶなっかしいところが、みんなどうにも好きなんだろうなというあったかい話。
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