山本周五郎原作の人情劇。田坂具隆監督の確かな演出による3話構成のオムニバス。
映画自体は3時間程あるがそれぞれ約1時間と見やすくはなっている。
3話はそれぞれタイトルそのままに『冷飯』、『おさん』、…
全3話のオムニバス。
「冷飯」と「おさん」と「ちゃん」で区切るらしい。
(お転婆な町娘”おさんと”が冷や飯食う話なのかと勝手に想像してた)
『冷飯』のロマコメもそれなりに良かった(今まで不気味だと…
このレビューはネタバレを含みます
60年代、最も映画人に愛された作家と云っても過言ではない山本周五郎の短編小説を3話のオムニバスとして映画化した東映時代劇の佳品。
監督は田坂具隆、主演は3作通して中村錦之助。
『冷飯』は江戸時代、…
60年代の公開当時の興行は大コケしたらしいが、70年代の地上波(二分割して全編放映)で観た私は、すっかり魅了されてしまった。
特に1話目の『冷飯』は、ラストシーンの新妻の告白に号泣してしまった。大林…
2話目の『おさん』が最高。幻想と現実の入り混じり具合がたまらない。三田佳子がやる頭のてっぺんから足のつま先までかわいいが詰まった女に拍手喝采だった。目つきで語る佐藤慶。どことなく色気のある大坂志郎の…
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