「三千代と平岡が結ばれることになった時、代助は親友・平岡のために喜びの涙を流した過去があった。しかし、それは青年期特有の義侠心の発露であり、自然の真情ではなかったことが、歳月を経るに従って明らかにな…
>>続きを読む一見平凡な日本映画といった面構えだけれど、ワンシーンワンカットの贅沢な使い方やメタ的な映像、カメラワークの非凡さによって原作で文字で描かれた心情、雰囲気をうまく再現している。ちょっとクセになる不思議…
>>続きを読むドロドロの純愛。
感情が入っていないような淡々とした台詞回しの中にフッと漏れ出す詩のような愛の言葉。
松田優作と藤谷美和子の本心のぶつけ合いのシークエンスは落ち着いた雰囲気の長回しだがとんでもない緊…
当時観に行った。夏目漱石の原作を読むより先に映画を観た。藤谷美和子の着物に憧れた。森田芳光の名は知らなかった。松田優作ファンというだけのまだ子どもで、どこまで理解したのかわからないが、物語の余韻に浸…
>>続きを読むなぜラストのだいすけの発狂のシーンを
描かなかったのだろうか。
それまで何度もメタ的に電車の演出を入れていたのは、前フリではなかったのか。
要所要所、このように突っ込みたいところがあったが、全体的…
『家族ゲーム』、『の・ようなもの』とは全く違う方向で尖ってる。1カット1カット凝ってて、一言一言も重い。松田優作の演技力!
ウォンカーウァイと庵野秀明は、この映画を観たのかね?「雨だけ通常再生、人…
松田優作と小林薫と笠智衆という渋さ満点のキャスティング。それだけで観る価値ある。
しかも監督は『家族ゲーム』の森田芳光。
そして原作は夏目漱石。
ストーリーは至ってシンプル。
不倫の話。
三千代を…
公開当時は、あまり体調がよくなかったので、見直したかったという思いのままで38年。見直すというより、初めて観るような新鮮さ。当時はモリタらしくない作品という印象だったが、とんでもない、どこを切っても…
>>続きを読む