せびたん

エルム街の悪夢2/フレディの復讐のせびたんのレビュー・感想・評価

2.5
前作でキービジュアル的に印象的だった「子供達がフレディの歌を歌いながらブランコに乗る」シーンが本作に引き継がれていないのは前作と全然違う話になってたから仕方ないんだろうけど、やっぱあれが見たかったです。全然違う話になってることについては、いいのか悪いのかホントに微妙。好き嫌い抜きで言うとどっちとも言えますね。好き嫌い込みで言うと好きではない(笑)。80年代の映画らしいテイストは好きだったですが!

前作から見ると基本の設定(フレディの目的は復讐)からズレているおり、本作はフレディが夢の世界から現実世界に出てくるためにちょうどいい若い男の体を探しているというサイドストーリー的な位置の作品だったのかもね。
この時代の作品なのに珍しくBGLT的な背景を感じさせるのが今風で笑えました。まあ男であるフレディが若い男の体を欲しているという時点でBGLT的なのかも。
知らんで?知らんけど。

そういや主人公が住む家の玄関の扉が青(前作)から赤に変わってましたね。
赤のほうが分かりやすくホラーぽいからですかね。
テンションあがると同時に不吉な色でもある感じの色。
青だとちょっと落ち着いた聖的な?清々しい?印象が出てくるので複雑な読みになる印象だけど、それぞれの話にあった色ではあったのかも。

とはいえ目が退屈する映画でしたわ。
ビジュアル的にヒロインだけが周囲に比べて明らかに美形の範疇から外れていたことに何か意味(というか意図?)があったのかな。まあ今の映画みたいに男ばっかりやたら美形で女がたいしたことないと萎えるけれども。それよりはマシか。その点だけでいうと早く俳優さんのCG化が進まないかなって思います。いくらなんでもCG化の初期段階では美形だらけになるやろ?ならんか?

また、一時的にフレディという霊的存在に肉体の支配権を奪われて殺人を犯した人間を罪に問えるか?ということが気になる作品でもありました。なんかちょっと有罪臭いんだよな、この主人公(笑)
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