Yoh

追撃機のYohのレビュー・感想・評価

追撃機(1958年製作の映画)
3.6
朝鮮戦争を舞台に活躍した黎明期時代のジェット戦闘機、F86を主眼においた50年代ジェット戦闘機映画。主演は後に「史上最大の作戦」にも出演するロバート・ミッチャム。

朝鮮戦争とF86、という渋い組み合わせの映画です。F86というと古い怪獣映画でどんどん叩き落とされていくのを思い出しますが、この映画ではジェット機本来の、スピードをいかした空中戦を繰り広げてくれます。レシプロ機のアクロバティックな空中戦とはまた違う味があって面白いですね。映画自体も朝鮮戦争を扱っているせいか、第二次世界大戦映画のようなあっけらかんとした明るさやベトナム戦争のようなドロドロした悲壮さとはちょっと違う、独特の切なさを醸し出しています。劇中のロマンスも一癖あってなかなか良い。ラストの空を見上げる主人公、それを見つめるヒロインの瞳の切なさ…渋いけど良い映画です。
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