一個前に“現代的ルネサンス”とでも言うべき「プリンセスと魔法のキス」があって、その次に“古典的”とも言えそうな本作…という流れには『へぇ?』ともちょい思うけど。
けれどオーソドックスな話に対し、人物造形・感情表現の丁寧さのおかげか、ウェルメイドな一本として問題なく楽しめた。イケメン王子に「キャー!」ではなく、あくまで“外の・未知の世界”に対して「キャー!」だもんね。
あえて気になる点を挙げるなら、クライマックスで髪切る瞬間…出来れば一抹の(痛々しさ)が欲しいところなんだけど、『ショ、ショートもかわええ…!』という印象がガツンと来ちゃってね…これを欺瞞っつったら言い過ぎだけど…