desperadoi

私は告白するのdesperadoiのレビュー・感想・評価

私は告白する(1953年製作の映画)
3.5
フィルムノワールのようなコントラストのはっきりした冒頭の夜の街並み・教会の映像で一気に惹き付けられた。撮影監督のロバート・バークスは『めまい』や『裏窓』といったカラーでの撮影ももちろん素晴らしいけれども、僕はこの作品や『見知らぬ乗客』のモノクロでの撮影の方が好みだ。

そしてヒッチコックのテクニックで僕が最も心惹かれるのは、主観ショットの使い方だと気付いた。この作品ではケラー夫人がローガン
神父の後頭部を見つめるシーンや、ローガン神父が追い詰められたケラーに近付くシーンがそうだ。主観ショットを巧みに織り交ぜて観客の感情移入を促すことがヒッチコック流サスペンス演出の秘訣(の一つ)ではないか。
desperadoi

desperadoi