らんらん

お絹と番頭のらんらんのレビュー・感想・評価

お絹と番頭(1940年製作の映画)
3.5
軽いラブコメ作品
お絹(田中絹代)と番頭(上原謙)がくっつくまでのお話

【あらすじ】
足袋屋の番頭の上原謙はイケメンで優秀なんですが、融通が効かないところがあり理屈屋で口うるさく
そんな訳で主人の娘のお絹は「番頭のくせに生意気!」といつも喧嘩をしていました

そんな時イケメンで優秀な番頭を見初めた娘さんにより縁談話が持ち込まれます

主人はお絹と番頭が夫婦になったらどうかと思っていたのですが、お絹は度々喧嘩をするし「嫌い嫌いあんな奴出してよ!」と言うもんだから、惜しいけどこう合わないんじゃ仕方ないと番頭の縁談を進めてしまいます

ところが番頭の縁談を知ったお絹はショックを受けて蔵に閉じこもってしまうのです
いつも喧嘩をして嫌いと言いながらお絹は番頭のことが好きだったのです、、、

【感想】
嫌よ嫌よも好きのうちっていうツンデレ娘のお話
周りのみんなはそれを真に受けてほんとに嫌ってると思いきやまさかの正反対だったので振り回されちゃう

脇役にいつものメンバー、みなさん安定の名優さんなのでその点でも楽しめる映画です
お絹の父で足袋屋の主人に藤野秀夫
地代を巡って対立するお隣さんで斎藤達雄&岡村文子、娘の三宅邦子
地代問題で板挟みの地主河村黎吉
松竹お馴染みのみなさん、見慣れた顔に安心できるのが昔の専属のいいところ

この映画で一番思ったのは上原謙イケメン過ぎ!そして若い!と思ったんですが田中絹代と同い年だったのね、知らなかった
役柄もあるけど田中絹代のほうが年上に見える、戦後の作品なんか見ても上原謙のほうが全然若いし

最後に、、、今回はクラブ乳液ではなく、クラブ歯磨!これは初めて聞いた、そんなパターンもあったのか(※戦前松竹映画の劇中でよく見られる広告的な台詞)
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