こぅ

ザ・ビッグマンのこぅのレビュー・感想・評価

ザ・ビッグマン(1972年製作の映画)
3.9
「貴方を愛する事がつらいのよ 待ち続ける事も 疲れたの」

'22 7/26ジャケ写掲載していただきました、
が、タイトルとジャケ写で勘違いされそう。

ミケーレ・ルーポ監督による、隠れた【ケイパー・アクション】の佳作。

久々の再(DVDでは初)鑑賞。
かねてからVHS画質に躊躇っていたが、この度800円程度で購入。
画質の悪さは 味 と捉えられた。

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcT_6YZIFhX3cs1LFrnDzN1DORdexlmNVw-9vw&usqp=CAU

哀愁漂う劇伴は、巨匠エンニオ・モリコーネ。
愛一筋に訴えるヒロインに ルチオ作品常連女優 のフロリンダ・ボルカン。


刑期を終え出所したばかりの金庫破りのプロ=ビッグマン、スティーブ(カーク・ダグラス)は、足を洗って愛する妻アンナ(フロリンダ・ボルカン)と静かに暮らそうと考えていた。
そんな折、昔の仲間から保険会社の大金庫にある200万ドル強奪の計画に誘われるが、当然のように断る。
しかし、迷ったあげくアンナとの新生活のために自分だけで金庫破りを計画し、新しいパートナーとしてサーカス団の曲芸師マルコ(ジュリアーノ・ジェンマ)を相棒として巧みなアリバイ工作を計画する…。


出所したてで、また悪の道に進むという王道ストーリーがテンポ良く展開。
が、かつてのミュラーと組んだ失敗に懲り、独自で調査、計画するのが味噌。
そして、若造の助っ人も定番(C・ブロンソンの【メカニック】然り)。

音に反応して警報する ビッグベン という感知システムが難関。
が、偶然見つけた 攻略法 がユニーク。

ボコボコにぶつける、【ボーン・アイデンティティー】に継承されているような階段降り【T2】に継承⁈ルーフぶっ飛んでオープンカー等、カーチェイス・アクションは、CGの無い当時だからこその迫力で、見どころだが、これがミュラーの手下とマルコによる因縁の対決で、本筋とは無関係なのは、ご愛嬌。

クライマックスは、犯行実行〜
お約束のドキハラもあり、大成功に終わったのだが、、

スティーブは、メイン犯行のカモフラージュとして、1年半ムショに戻る事まで計算尽くだったのもユニークなポイント。
そこには【思わぬ穴】が、、往生際が悪い。


ラストは、【ヒート】然り、女(愛)よりも◯ラ◯ド優先するのは、男の、、


*G・ジェンマの人気にあやかって名前を冠したバイク

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRcFESoBoqeKF8JzAhEhHn5y9knRAcJ4jkj1w&usqp=CAU


*メインの犯行シークエンスで、この曲(ジャンル)を使うアイデアは斬新で、オマージュした作品が分かる者は、ニヤリとするだろう。

https://youtu.be/N4JBduI1O1c
こぅ

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