2007年”結婚しようよ” 監督 佐々部清
全編に吉田拓郎の曲ばかりが流れる、拓郎ファンのため、拓郎マニアのため、拓郎きちがいのための映画。
おっ、ライブハウスは“マークII”というのか~などと感心していたら、30数年前のライブハウスは“マークI”だった。
甘ったるくて、恥ずかしくなってしまうような話だけど
団塊世代は、拓郎の歌が流れるだけで気持ち良くなってしまう。困ったものだ。
吉田拓郎の歌の良さに話が負けている。フォークシンガーを目指していた三宅裕司と岩城滉一のその後という話は面白かったが、「皆が揃って夕食という家のルール」が、
何故なのか説明が無かった。
松方弘樹、入江若葉さん出ている。。懐かしいね。。。。
夫婦のエピソードがとってつけたようで違和感があった。
今回のお父さん・三宅裕司なんだけど
彼って何を演じても、「三宅裕司です。」って感じで
あまり感情移入が出来ず。
そのお父さんの作ったルール。
毎晩家族と夕食を共にする。
(今ではあり得ないでしょうが)
それを今でも実践している父親で、
ある日偶然駅前で出逢った、青年を連れて帰宅
その青年と娘が恋仲になる…っていう、
ならありえない。。演出とノリ…。
せっかく豪華なキャストを使っているのだから、
もう少し演出面にも気を配って欲しかった気がしますが…。
唯一救われるのは、劇中で流れる昭和のポップス(全部拓郎作品)。
キャンディーズとか森進一とか、確かにメチャメチャ懐かしく、(やさしい悪魔、アンドゥトロワ) AYAKOうますぎる!
あらためて吉田拓郎の才能に驚かされます。
僕は、題名の「結婚しようよ」よりも
「落陽」や「今日までそして明日から」が
耳に残りましたね。