ガルベス

木枯し紋次郎のガルベスのレビュー・感想・評価

木枯し紋次郎(1972年製作の映画)
3.7
ドラマ版の中村敦夫とは違って劇場版の主演は菅原文太。
「仁義なき戦い」の公開が翌年なので大ブレイク直前の時期。

堅気の女性に惚れられるもアウトローの渡世人として距離を置く主人公だが、不正を憎み弱者に寄り添う心根を持つ。

様式美は皆無ながら手振れショットによる臨場感のある立ち回りに見応えがあり、善人だと信頼をしていた者達のまさかの裏切りなどビターな味わいで時代劇ながらアメリカン・ニューシネマの影響を感じた。
ガルベス

ガルベス