渡世人の生き様を描いたヒューマンドラマ「男はつらいよ」シリーズの第40作目。
山田洋二が監督・脚本を、渥美清が主演。
原作は俵万智の短歌集「サラダ記念日」を山田洋二が脚色。
マドンナ役は旅先で知り合った女医を演じる三田佳子。
サブヒロインは女医の姪の三田寛子。
本作品の寅さんの旅先は、小諸、島原。
テキヤの寅さんは、小諸駅前で知り合ったお婆さんの家に泊めてもらう。
翌日、女医の原田真知子（三田佳子）が、お婆さんを病院に入院させるためにやってくる。
気が進まないお婆さんを寅さんが説得して何とか入院させる。
真知子はお礼に寅さんを家に招待する。
それが縁で、寅さんは、甥である満男の大学を下見するため、早稲田大学に通う真知子の姪（三田寛子）を訪ねるが……
人生の最期をどう迎えるべきかを問いかけた作品。
今でこそ在宅で看取ることも多くなりましたが、当時は病院で死を迎えるのが常識だった時代。
「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺 それにつけても金の欲しさよ」
「何のために勉強するのかな？」という満男の問いに、「人間長い間生きてりゃ色んなことにぶつかるだろ....... 勉強した奴は自分の頭できちんと筋道を立てて、こういう時はどうしたらいいかと考えることができるんだ」と答える寅さん。
『寅さんが「この味いいね」と言ったから 師走六日はサラダ記念日』
2022.7 BS・テレ東で鑑賞（4Kデジタル修復版）
2021.1 BS・テレ東で鑑賞（4Kデジタル修復版）
