アッバス•キアロスタミ監督の初期の長編作ということで鑑賞
ストーリーは、学校を遅刻、さぼってばかりいて、授業中はサッカーの雑誌を読んで勉強せず、結果留年するし、親の言うことは全く聞かない、親のツケで雑誌は買うし、サッカーが人生の全てであるイラン南部に住む悪ガキが、なんとかテヘランで行われるサッカーの試合を観に行きたいと親から金をくすね、友人を騙し、なんとか金を作り、試合場までバスで辿り着き、ダフ屋から切符を買い、試合を、観ようとするが、結果的に失意に終わる話です。
悪ガキが悪すぎるので、全く同情できず、因果応報であるものの、本人は一応悪事をしているという認識があることが、夢の中が描かれることでわかります
ストーリーはあまり響かなかったものの、白黒ながら、中庭でサッカーをするシーンは画面から埃くささを感じるようでしたし、夜のバスが走るシーンが道路灯とバスが上手く切り取られていて、なんだか濱口監督のドライブマイカーを思い出しました。
最後のサッカー場の画も好きです。画で語らせるというのは、映画ならではだなぁと、この映画を観て再認識した次第です
キアロスタミ監督の他の映画も観たくなりました。
