浅野公喜

友子の場合の浅野公喜のレビュー・感想・評価

友子の場合(1996年製作の映画)
3.2
リエトモサカがツイてない女子高生を演じる漫画原作のコメディ。「踊る大捜査線」シリーズや「サマータイムマシンブルース」の本広克行監督作品であり、フジテレビと東映の共同制作だった「ぼくたちの映画シリーズ」の一作で同時上映は「That's カンニング! 史上最大の作戦?」。

様々な妄想を働かせて自分でボケてツッコむという一人芝居形式でストーリーは展開、同級生達と旅行に行くはずが途中で電車に乗り遅れてからはさらにその形式が色濃くなります。クスっと笑えるのも有ればそこまでというものも有り、ちょっと飽きてきたかなという辺りで本広監督が好きな押井監督「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」的雰囲気もちょっとするループ展開が。特にそれには意味が無かったり、友子が思ったより暴走しないのが少し残念ですが、自分が好きな90年代の雰囲気が詰まってることもあり1時間程度でそれなりに楽しめました。

友達の一人にユキエ・ナカマやイッセイ・タナカが居たり(どちらも眼鏡キャラ)、父親がマサヒコ・ニシムラだったり、駅員にシブがき隊のフッくんやユタカ・マツシゲ、前年の「ぼくたちの映画シリーズ」の「白鳥麗子でございます!」主演のマサト・ハギワラだったりとキャストが今となっては凄く豪華。

エンディングはリエトモサカの「くしゃみ」。「エスカレーション」や「泣いちゃいそうよ」「ふたり」も好きな曲です。
浅野公喜

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