これは安室奈美恵主演の映画『That'sカンニング!』の同時上映作品で、たぶん向こうがメインでこっちはおまけ的なやつだったと思う。実際いかにも低予算っぽい映画。
なのに印象に残ってるのは、豪華キャスト満載の割にちっとも面白くなかった『That'sカンニング!』とは違って、こっちはめちゃめちゃノリがいいドタバタコメディで退屈しないのだ。こっちがメインでよかったんじゃないかってくらい。
当時映画館でこれを映写してたのだが、フィルムを巻き取る円盤をガラスマイペットで拭いてしまったのが失敗で、円盤がベタついてフィルムが絡まり上映中に何度もブチブチ切れる事故が起こりえらい目にあったのも懐かしい思い出だ。思えばこの映画ばりのドタバタ事件だった。
当時は意識もしなかったがこれって本広克行の映画だったのな。そりゃ面白いはずだ。ところどころに無駄に感動的なBGMが流れるのも笑えるが音楽も大島ミチルだったのか。なにげにスタッフもすごい。
1時間しかない短い映画でテンポがいい上、しっかり伏線の回収までやる脚本も上手い。
ヒロイン友子の針の振り切れたのようなキャラが面白すぎるのもあるけど、ともさかりえの顔芸豊かな演技がピッタリ合いすぎてる。
こういうのでいいんだよ。
