ふじこ

コンフェッションのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

コンフェッション(1998年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公は元弁護士で、完全にやってるな と確信した依頼人の弁護を放棄して資格を剥奪されてしまい、港町で船を出し海釣り客を取って生活し、本業として本を書いて生活しようとするも全然筆は進まず…。
そこに客としてやってきた、最近引っ越してきたという爺さん。意外と馬があって会話も弾み、爺さんが書いたという小説を読んで感想を聞かせてくれと言われる。
いざ読み始めると傑作サスペンスであり、急いで感想を言いに行こうとするも爺さんの家には警察がいて、亡くなってしまったと聞かされる。
身寄りがない為に爺さんの物は国庫へいく事を聞いて、思わず小説を隠して持ち帰り、逡巡の末自分の名前で発表。
たちまち大人気になり、大金持ちとなって出版社の社長?で金持ち女とも良い仲になる。
しかし休暇帰りの警部補の元に本が届くやいなや、その刑事が追っていた事件と全く同じ内容の本を書いた主人公に容疑が向けられ…ってお話。


題材はいいけど、な…って映画。
出演も豪華だし、"盗作した小説通りの事件が知らないところで起きていた"ってのはどっかの映画にもあった気がするけど興味はある。

けど、実際の事件に展開していくまでが長い。
このまま犯人だろうこいつの弁護をするのか…せんのか…。冒頭でやめます、って判事?に連絡してからもちょっと裁判のシーンあり、ぶっちぎって退廷させられて剥奪され~爺さん登場し、そして盗作へ…。
そっから金持ちやったぜ、サイン会もするぜ、なんだかんだでサスペンス!の辺りでもう半分。

真相は妻と子供を亡くした大学の教授?だかが、妻子を殺した犯人を無罪にした金の力で上流階級に味方するような弁護士たちを恨んで殺し回っていて、主人公は冒頭で一回殺人犯の弁護を断ったから見逃されていたけれど結局盗作したし、やっぱカス!って事で罪を擦り付けることにしたらしい。
…えっ!犯人の方は目を見たら深く反省しているのは分かる…とか言ってたけど、でも殺したのは犯人の方だよね?
仮に悪徳弁護士だったとしても、罪を犯した者には弁護士をつける権利がある訳で、その弁護士を殺し回ったところで何になるんだろう…世直し?一方的な。
主人公にしたって、盗作は間違いなく悪いことだけれどそのきっかけを与えたのは犯人の方であって、勝手に人を試して勝手に幻滅して5人もの殺害を押し付けていい事にはならないと思うんだけど…。お前の罪は?ってならんか。
終いには主人公に銃を向けている最中に謎のタイミングでやってきた担当の警部補を主人公が持ってきた銃で撃ち殺し、この罪も押し付けようとしていた辺りもう完全にあたおかでは…。自らの動機と免罪符を自らの手で殺しちゃってるじゃない。

そもそも、原稿持ってきた爺も、爺の家の前に居た警察官もこいつの変装って辺りに無理がない?
演劇学だかの教授って変装も演技もできんの?

もう終始ガッカリ感しかなかったなぁ。このテーマで観たいのはこんな展開じゃあないんだわ。
色々と無理がありすぎる。
ふじこ

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