のりまき

ガントレットののりまきのレビュー・感想・評価

ガントレット(1977年製作の映画)
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もはや涙無しには見れない。
ソンドラが鬼籍に入った今となっては。

家人のお気に入りで娘が中学に入っても平然と家族の前で見ようとしてるので一人で見るようにお願いしました。

確かにすごく面白いし、かっこいい作品だが、だからこそ娘にソンドラのような人生は送らせたくない。

ソンドラ演じるマリーは育ちはどうにも悪そうだが、足が綺麗で、頭が良くて、度胸があり、何より侠気に溢れている。迎えに来たショックリーに彼女は言うのだ「帰って、巻き込まれるわよ。」

その後急転直下の逃避行が始まる。車、バイクと乗りものを替え、貨物列車で集団にボコボコにされるショックリーを庇うため、彼女は男たちを挑発し自分が襲われるように仕向ける。どんな銃撃に晒されても彼女は泣きわめいて己を失うどころか、ショックリーに肩を貸し叱咤激励する。そしてこの作品のタイトルが表すガントレットの刑にも立ち向かう。
ええ子やん。
ちょっと蓮葉だけど、めちゃくちゃええ子やん。

しかしイーストウッドは13年後に彼女をポイ捨て。その数年後には新しい彼女に子供を産ませている。
娘よ、ソンドラにはならないでくれ。
のりまき

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