Laura

わが町のLauraのレビュー・感想・評価

わが町(1956年製作の映画)
4.0
肉体派頑固親父の一代記。明治生まれの男の開拓精神は分からなくとも、親との衝突や和解は誰しも経験するもので、なればこそ周りを不幸にしながら腕一本で突き進む男がやがて年老い、時代遅れの老害になっていく姿にはしんみりさせられるものがあるが、それでもテンポがよくて辛気くさくならないのが川島雄三。長屋の濃密な人間関係と因襲にとらわれた祖父、そこに結婚を考える年頃の孫娘がいて雨まで降りだせば鬱屈としそうなものだが、安易に情緒には流れない。
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