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わが町のbluetokyoのレビュー・感想・評価

わが町(1956年製作の映画)
3.1
フィリピンのベンゲット道路の呪いというか。普通の人だったらベンゲット道路の段階でがっくりしてしまうような気もする。
日本に帰ってきた佐度島他吉は車力になって働く。ところがあっという間にお鶴が亡くなってしまう。
のこされた娘の初枝を育てたら、新太郎というえらく気の弱そうな男と一緒になった。
ベンゲット道路に取り付かれている他吉は、新太郎に、フィリピンに行け、フィリピンに行って働いて来い、フィリピンに行ってしまえ、と強引に言い続けていると、本当に、新太郎はフィリピンに行ってしまう。
心配した通り、新太郎は、風土病であっさりと亡くなる。
悲嘆にくれて初枝も亡くなってしまう。だが、他吉はめげない。
残された孫娘、君江を育てる。
君江は大きくなって、幼馴染の次郎と結婚する。
他吉は、プラネタリウムの中で息を引き取る。終わりである。
なんで、プラネタリウムかというと、南十字星の説明のときに、フィリピンの夜空を映し出すのだ。
君江と次郎がすでに仲良くなっているのに、他吉はいつものように強引に見合い話を進める。実は、その見合いの相手が次郎だった。
君江は思わず、恥ずかしそうに笑いながら、いけずやわー、と言うのはかわいい。どっかで聞いたことがあると思ったら、ちびまる子ちゃんだった。
いつもつるんでいる近所(隣?)の落語家〆団治(殿山泰司が演じている)がいい味。
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