フィリピンの難工事に携わった浪花男の苛烈な半生を物凄いスピード感で見せる、織田作之助原作の映画化。
ここに明治~敗戦までの帝国政治の批判を見るのは容易いけれど、寧ろ死の影に憑かれつつ、それでも走ろう…
フィリピンのベンゲット道路の呪いというか。普通の人だったらベンゲット道路の段階でがっくりしてしまうような気もする。
日本に帰ってきた佐度島他吉は車力になって働く。ところがあっという間にお鶴が亡くなっ…
このレビューはネタバレを含みます
他の方のレビューで気づかせていただいたというか、すっかり忘れていたことなのですが、このお話ってけっこうハードな境遇で痛ましい話なのですよね。
それを忘れてしまうというか、まったく悲劇的に感じずに、…
肉体派頑固親父の一代記。明治生まれの男の開拓精神は分からなくとも、親との衝突や和解は誰しも経験するもので、なればこそ周りを不幸にしながら腕一本で突き進む男がやがて年老い、時代遅れの老害になっていく姿…
>>続きを読む