明治~大正~昭和を生きた一人の男を辰巳柳太郎が好演し、時代の変化をテンポ良い語り口で綴った川島雄三監督の佳作。
「主人公の男は何という自己中心的な生き方をするのか?」と思いながらも、不思議と心温まる…
明治39年、日露戦争の勝利に高揚する日本。
フィリピンでの難工事に貢献して名を上げた"ターやん"こと佐度島 他吉が大阪天王寺に帰郷。
放ったらかした妻を過労死させた挙句、「若いもんは苦労せにゃ」の典…
車引き頑固親父一代。比律賓行き前夜に枕を交わした女が、帰ってみると自分の子を身ごもっており、一目会った翌日死亡。男手一つで娘を育て、嫁にやったら紆余曲折あって孫娘産んで死亡。孫娘を育て…と続く。いつ…
>>続きを読むあまり期待せず観たけど、とても良かった。
明治生まれの頑固爺とその妻〜娘〜孫(南田洋子の三役)の生涯に、私にとっての曾祖母〜祖母〜母の時代の人の生き方や価値観の変化が象徴されていて、凄い脚本だと思…