まーしー

ドラえもん のび太のワンニャン時空伝のまーしーのレビュー・感想・評価

2.5
映画シリーズ第25作。大山のぶ代版ドラえもん最後の作品。
保護した犬や猫が安全に暮らせるよう、のび太は3億年前に犬たちを連れていく。
しかし、時空のねじれにより、次にのび太たちが訪れた時代はその1,000年後。そこは動物たちが進化した犬と猫が支配する社会だった——。

のび太と一匹の犬イチの奇跡の友情物語。
時空を超えて起きた奇跡は、観る者の涙を誘う内容だと思う。
が、個人的にはあまり刺さらなかった。
中盤以降の駆け足な展開に、やや付いていけなかった感がある。
ドラえもんたち一行と悪党ネコジャラの対決を描きながらの友情物語は、個人的には盛り沢山すぎた。

恋するドラえもんが描かれているところは、本作の特徴の1つ。
恋のお相手の歌声は島谷ひとみ。ま、惚れるのも無理はない。
このドラえもん、本作では嫌らしい目つきとなる場面が何度か登場する。今までと異なる描かれ方に違和感を持ったが、次作『のび太の恐竜2006』の描写との親和性は感じた。

冒頭の伏線、のび太と犬の友情など、内容は多くの人に感動を与えるものだと思う。
私は並みの評価としたが、興行的にも成功していることから、おそらく良作の部類に属するのだろう。
大山のぶ代版ドラえもんがお好きな方はぜひ。