まだ映画館の座席の大半が自由席で、客の入れ替えがなかった80年代。

｢Ｌマガ｣だか｢ぴあ｣だかで紹介されていた、このおそろしく長いタイトルに惹かれて、大阪梅田の映画館まで足を運びました。

ところが劇場内に入ると、スクリーンには同時上映の｢デッドリー･スボーン｣の衝撃的すぎるラストシーンがどどーんと大写し！(笑)

もうそこだけが強烈に脳裏に焼きついて、 ｢マイドク｣に関する記憶は、今となってはきれいさっぱり消えてしまっています。

その後、｢デッドリー･スポーン｣は無事に作品全編を観る機会を得ましたが、｢マイドク｣の方はなかなかソフトが見あたりません。

もう一度観る価値があるのかどうか、それすらわかりませんが。(笑)

話は微妙なんだけど構図とか演出とかが凄いので最後まで観た。うだうだ言ってるけど結局面白かった。

でました!
マイドク!
マイドクって一体どういう意味?
こういう意味です!
「マイドク／いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか」

タイトルなげえ!!
原題とは全然違いますが、とりあえずインパクトだけは大したものです。
ニュージーランド産のホラー映画。

まだツタヤも無かった頃、近所のビデオオリオンで兄が借りたんですよ。ゴミ映画のような気がして、嫌な予感がしたんですが、選んじゃったからには仕方ありません。
映画鑑賞もギャンブルなのです!
映画祭で賞獲っているし、きっと面白いに違いない・・・

・・・・・・・と、根拠なき淡い期待もコナゴナに砕かれしまうほど、もう意味わからん!!

今回、あまりにもタイトルの印象だけが大きかったので、某所でストーリーを確認したんですが、驚くことに誰もが意味が分からないストーリーで困り果てているという、この事実!

うろ覚えだったんですが、マイケルっていう青年がキチガイ博士に捕まって、キチガイにされちゃって、殺人をおかして精神病院行きになっちゃって、出所したんで博士に復讐しようと、どっかの島へいくとそこに頭蓋骨病院があって、そこで改造人間たちに襲われるっていうことしか分かっていなかったんですね。
確かにあらすじはそんな感じだったんですけど、それよりも何よりも、全然おぼえてなかった後半が、もうぶっ飛んだストーリーになっちゃってて、こんな映画があっていいのか!と、あまりのゴミクズっぷりに笑うしかありませんでした!

タイトルが長いことなんて霞んじゃう酷さ!
カルトな映画を観たい時(そんな時があるかどうかは別として)には、強烈にオススメしておきます。


レンタルビデオにて