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夏の夜は三たび微笑むの一人旅のレビュー・感想・評価

夏の夜は三たび微笑む(1955年製作の映画)
3.0
第9回カンヌ国際映画祭詩的ユーモア賞。
イングマール・ベルイマン監督作。

邸宅に集まった複数の男女の恋模様を描いた作品。
ベルイマンらしからぬライトなコメディで、物語に深刻さや重々しさはさほど感じられない。

男と女で求めるものが異なる。
男は純粋な性的欲望に突き動かされ、対照的に女は精神的な結びつきを重視する。その違いが男女間に軋轢を生むようだ。
しかし欲望に忠実な男は、女の手のひらで踊らされているようなもの。
邸宅で女たちが企てる作戦に男たちが翻弄され、女たちの思い通りの恋の結末に終着させられてしまうのが、男として少し哀しい。

恋の気まぐれや、女の狡猾さ、そして男の愚鈍さを男女間の恋を通して描いている。
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