とうじ

夏の夜は三たび微笑むのとうじのレビュー・感想・評価

夏の夜は三たび微笑む(1955年製作の映画)
4.7
ほぼ「ゲームの規則」のパクりのような映画。しかし、「ゲームの規則」が批判的で、上から目線で愚者達を眺めるような意地悪な映画だとしたら、本作は「では誰が愚者ではないだろうか?」というような、彼らに寄り添う温かさがある。それのように牧歌的でありながら、描かれるキャラクターそれぞれの苦悩は、「ゲームの規則」のどれよりもグロテスクで、暗く、具体的である。それらに目を晒すことなく、真摯に向き合うことをしながら、あくまでフットワークは軽く、コメディとしての立ち位置を忘れない。
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