あや

夏の夜は三たび微笑むのあやのレビュー・感想・評価

夏の夜は三たび微笑む(1955年製作の映画)
4.5
ある夏、弁護士のフレデリックの元愛人デジレーは母の別荘にフレデリック、フレデリックの妻アン、フレデリックの息子ヘンリック、デジレーの愛人のマルコム伯爵、シャーロッテ伯爵夫人を招く

ベルイマンが男女関係を喜劇として描いた作品。ウィットに富んだ会話とテンポの良さ、二転三転する展開で退屈しないおもしろさだった。
恋は戦争!嫉妬から練った計画でフレデリックとよりを戻そうとするデジレー、マルコムをとり戻すため協力するシャーロッテ、デジレーの魅力に吸い寄せられるマルコム…と大人たちの恋愛は駆け引きだらけでもつれ合っていますが、若妻アンはまだフレデリックと関係を持てない処女であり、ヘンリックは一人の愛する人と結ばれることを願っています。


大人の恋愛と若者の恋愛が対照的に描かれていて、かつドロドロにならずにスッキリまとまるのが観てて気持ちよかった。白鳥が泳ぐ湖や、豪華な部屋の内装などの映像表現はいうまでもなく美しいです。

女性たちもそれぞれ魅力的で、ヘンリックを誘惑するちょっとエッチな女中のペートラもかわいいし、ペートラとアンが「生まれ変わっても女がいい!」ってきゃっきゃ笑い転げるのがとてもかわいかった…
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